床上小哲学|Vol.71〜80 - 動かなくても、暮らしは進む
床上小哲学|The Floor Notes Vol.71〜80
Vol.71|朝日が入る場所に、ローソファを置いた。
それだけで、朝の気配が変わった。
陽の光に背中をあずけて、
今日のリズムが静かに整っていく。
Vol.72|“片付けない”日もあっていい。
部屋が散らかっていても、
床に座ってお茶を飲めば、
その一角が自分だけの“くつろぎ”になる。
Vol.73|旅先でも、床に座りたくなる。
ホテルのベッドのふちじゃなくて、
ラグの上に座って窓を開けた。
知らない場所でも、自分のリズムに戻れる。
Vol.74|休日は、背もたれのある床。
やることを決めない日。
ローソファの背にもたれながら、
時計のない時間を楽しむ。
Vol.75|“ひとりでいる”って、心細くない。
静かな部屋と、静かな床。
誰とも話さない時間が、
ちゃんと“わたし”と話してくれる。
Vol.76|お気に入りのカップと、ローソファの朝。
お気に入りのものがあると、
朝はちょっと機嫌よく始まる。
床に座ってそのカップを手にするだけで、
今日がやさしく見えてくる。
Vol.77|“ただいま”の前に、床に触れる。
靴を脱いですぐに床に触れると、
体が「あ、帰ってきた」と教えてくれる。
言葉よりも、空間が迎えてくれる感覚。
Vol.78|低さがあると、目線が合う。
ペットも、子どもも、
座る高さを合わせるだけで、
目が合う。気持ちが通う。
Vol.79|“どこでも部屋”があればいい。
クッションとラグだけで、
そこが今日の“わたしの部屋”になる。
場所を変えても、気持ちは変わらない。
Vol.80|動かなくても、深く進める日。
ひとつの場所にとどまって、
体を動かさなくても、
考えが、気持ちが、ちゃんと前に進んでいる日もある。