床上小哲学|Vol.41〜50 - 静けさがくれる、やさしい再起動
床上小哲学|The Floor Notes Vol.41〜50
Vol.41|音のない朝が、好きになった。
目覚ましをかけなかった朝。
窓を開けると、鳥の声が聞こえた。
床に座って、しばらくなにも考えずに過ごす。
この静けさが、今日のエネルギーになる。
Vol.42|心の声が、一番よく聞こえる場所。
床に近い暮らしは、
不思議と“思考”より“感情”に近づける。
机に向かうと考えすぎてしまうことも、
ローソファの上だと、自然と素直になれる。
Vol.43|ちいさな予定が、ちゃんと大事。
「今日はコーヒー豆を挽く」
それだけを目的にしてみた日曜日。
予定の多さじゃなくて、
その一つに気持ちを込められることが大切なのかも。
Vol.44|たまには、なんにもしない日。
床に寝転んで、何もしない。
予定も連絡も、全部閉じてみる。
“止まる”ことを許す日が、
動き出す自分を支えてくれる。
Vol.45|会話じゃないつながり。
ふたりで同じ部屋にいても、
別々のことをしている午後。
ソファと床の距離感が、ちょうどいい。
言葉にしなくても、ちゃんとそばにいる感覚。
Vol.46|見送る背中の高さ。
玄関に立つと、相手の背中が少しだけ遠くなる。
床に座って見送ると、
その背中が、不思議と近くに感じられた。
Vol.47|帰ってきた時の空気がやわらかい理由。
部屋に入った瞬間、なんだか安心する。
床に広がるラグと、低く灯る間接照明。
それだけで、“帰ってきた”が身体に届いてくる。
Vol.48|季節を床で感じる理由。
夏の畳、冬のラグ。
季節ごとの“床の表情”があることを、
床暮らしを始めてから知った。
自然を感じるのは、窓の外だけじゃない。
Vol.49|寝る前のひと呼吸。
ベッドに入る前、
ローソファに座ってひと呼吸。
そのわずかな“沈む時間”が、
今日を区切るための儀式になっている。
Vol.50|この高さが、わたしを守ってくれる。
高すぎず、低すぎず。
ソファのこの高さが、ちょうどいい。
心が疲れたときに、無理なく戻れる場所。
“わたし”に還るための床がある。